2004.06.25 金

●朝

 今日はとうとう朝食を食べませんでした。だんだんこちらの時間にあってきてしまっているようです。
 でも、最終日なので、まだいっていない世界遺産の「ジェロニモス修道院」へ行ってみることにしました。ここから地下鉄に乗り、緑の線のロッシオ駅を目指します。このロッシオ駅の上にあるフィゲイロ広場にはバスターミナルなどがあり、ここからジェロニモス修道院のあるベレン方面へ行く路面電車も出ています。15番の路面電車の乗り場へ行くと、ちょうど電車が来たところでした。
 路面電車に乗り込み、車内でチケットを買うのですが、いまいち買い方がわからず、買っている人のやり方をみてから買いました。片道ひとり1.5ユーロ。コインしか使えないようでした。車両の前の方に座り、景色を楽しみました。意外に時間がかからず、だいたい30分くらいで到着しました。

●ジェロニモス修道院

 まずは外から眺めます。教会の南門には聖者の彫刻があり、なかなかすごい感じ。その後、教会の中へ入ってみます。ここまでは無料です。石造りの荘厳な感じで、屋根までカーブした石で作られていて、どうやって石をあんな高いところまでつみあげたのか不思議になります。ステンドグラスも大きくて、すてきでした。
 教会を出て、料金を支払い、中に入ってみます。中にはとてもすてきな回廊があり、こまかな彫刻で私好みのデザインでした。天気もよかったので、明暗がしっかりでていて、余計にすてきに見えました。1階をぐるりとまわり、2階へ行くと、さきほどの教会の2階へ入ることができました。高いところから眺める教会もとてもすてきで、世界遺産に登録されるだけのことはあるなと思いました。

●昼食 Restaurante OS Jeronimos

 朝食を食べていなかったので、昼食を食べようとあたりをふらふらしてみました。有名なベレンというお菓子のお店をすぎたところに、小さなお魚のお店がありました。店先に氷漬けにされた魚があり、新鮮さを売りにしている感じでした。
 お店の人がおいしい魚があるよと声をかけてくれたので、ここにすることに。メニューをいろいろと見ていて、今日のおすすめを教えてくれました。なので、それと別のものを頼むと、別のものは魚が冷凍だからおいしくないから、おすすめの新鮮な魚を食べてごらん!と言われたので、2つ頼んでシェアすることに。そのほか、サラダを頼もうとすると、魚にサラダとジャガイモがついているから、そんなに頼んだら食べきれないよって親切に教えてくれました。しかも、このお魚のメニューは1つが7ユーロほどで、とってもリーズナブル。どういう料理の仕方なのかよくわからなかったので、パンを食べながら楽しみに待ちました。
 料理が出てくると、なんと魚のグリル!日本でも食べられるメニューなので、びっくり。もう1品もイワシ風の魚にパクチーなどが入ったソースをかけて食べるものでした。メニューの名前は、Douradinha Grelhada、Carapaus Grelhados。
 グリルにはレモンをかけて食べるのですが、これがさっぱりしていて、とってもおいしい。つけあわせのジャガイモもほくほくしていて、とってもおいしかったです。もうひとつの魚料理の方もとてもおいしく、「おいしい!おいしい!」といいながら食べていると、店員さんがとっても喜んでくれました。すると、タラのコロッケ、Pasteis de Bacalhauバスティス・デ・バカリャウをおまけに持ってきてくれました。揚げたてなので、とても熱かったですが、これもなかなかおいしかったです。
 すっかりおなかがいっぱいになっていましたが、しっかりデザートまで食べてしまいました。デザートは柔らかいプリンと果物のシロップがけのようなものでした。

 デザートを食べていると、日本人の女の子が2人できて、店員さんがしきりに魚をすすめていたのですが、う〜んって考えていたので、店員さんが「あの人たちもみんな魚を食べて、おいしいっていってるよ」って、私たちの方に話を振ってきました。なので、魚がおいしいので、ぜひ食べてみてください!っておすすめしましたが、彼女たちが食べ始める前に出てきてしまったので、感動してくれたかは不明です。

 ここのお店は普通の家庭料理のような料理を出しているだけですが、それがいちばんおいしいなと実感しました。また、絶対に来たいお店です。


●発見のモニュメント

 ジェロニモス修道院の前にある公園を抜けていくと、川沿いに発見のモニュメントがあります。これは、エンリケ航海王子の死後500年を記念して建てられたようです。広場には世界地図があって、日本に到達した年の記載などもあります。モニュメントの中は有料ですが、てっぺんまで登ることができます。そのほか、航海時代の説明などの映像もみることができます。
 私たちはエレベーターでてっぺんまで行ってみることにしました。てっぺんはけっこう狭くあまりたくさんの人が立てませんが、遠くまでみわたすことができます。

 そろそろホテルに戻って、試合観戦の準備をしなければならないので、戻ることにしました。帰りは、地下鉄の緑線の始発駅であるカイス・ド・ソドレ駅前で路面電車を降りて、そこから地下鉄で帰ってきました。

●サッカー観戦へ QF2 B組1位フランス vs A組2位ギリシャ

 今日のスタジアムは初日と同じ緑色のジョゼアルバラーデです。昨日同様、まずはカールスバーグのブースでゲームをして、帽子をもらいます。フランスは赤白でイングランド同じ。ギリシャは青白だったので、こちらを2つもらいました。せっかくなのでかぶっていると、多くのギリシャ人に話しかけられました。「ギリシャの応援、頼むよ〜」「お!日本人じゃん!いいぞ〜!」などなど(笑)
 今日の席は入り口と全く反対側の方なので、てくてく歩いていると、先日レストランで話をしたドイツ人のおじさんたちとばったり。「またねといったけど、こんなに簡単に再会するとは思わなかったよ」って。でも、ドイツの試合のことにはふれず、お互い笑うのみ(^^;
 この人たちの席はすぐ近くのゲートだというので、私たちはお別れして自分たちの席へ向かいました。

 今日のお隣の席の方は、カナダのバンクーバーからいらっしゃったご老人でした。バンクーバーはカナダの西海岸だから、フライト時間もけっこう長いでしょうから、よくきたな〜と思い、そのように話しましたが、日本から来てる私たちもよっぽどロングフライトだって(^^;

 さて、試合内容はフランスがリードするのかと思いきや、断然ギリシャのペースでびっくりしました。フランスはジダンの動きがとても悪く、いつもなら足にボールがすいついているようにすり抜けていくのに、今日は全然だめです。アンリも動きが鈍く、疲れがたまっているように感じました。結局そんなペースが戻らず、そのままギリシャが勝利しました。もちろん、たくさんのギリシャ人のサポーターは大騒ぎで、大変でした。

●夕食

 今日こそはたこごはんを食べたい!とmasaoがいっているので、お店を探すけど、けっこういい時間になってしまっているので、ほとんどの店は閉店時間になってしまっていました。
 仕方ないので、一度行ったケプラ・マールQuebra Marへ行くことにしました。それにしても、店の中は日本人でいっぱいだぞ(笑)注文を取り終わった頃、なんと当時サッカー解説者の早野氏が入ってきました。あー!と思って見ていると、目があったのにそのままいってしまった。松木氏ならば、笑顔で「こんばんは!」といってくれるだろうに。まあ、いいんだけど。
 本日頼んだ料理は、ジャガイモのスープと、海老とカニのリゾットです。これは小さな海老から大きな海老、さらにカニカマまで入っていてすごいボリュームでした。おいしいけど、食べきれなかった〜。残念。

 明日はもう帰るので、荷造りをしてから寝ました。


●今日の食事

なし
ポルトガル料理
 Sardinhas Assadasサルディーニャス・アサーダス(魚のグリル)
ポルトガル料理 ケプラ・マールQuebra Mar
 スープ、海老・カニのリゾット、肉

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