いざ個人旅行をしようと思っても、航空会社も旅行代理店もたくさんあり、まずはどこから手をつけたらいいかわからないことが多いと思います。
そこでここでは個人手配の基本的なことを紹介したいと思います。
ただし、どこの代理店がおすすめかというようなことにはお答えできかねます。また、ここを参考にしてご自分で手配した際になにかしらのトラブルに巻き込まれたりしても、こちらでは一切責任は負いかねます。
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航空券には様々な種類があります。正規運賃から格安航空券まで同じ行き先、ルートでも値段の違うものが売り出されています。その中から自分に合った航空券を探し出すのは大変なことです。
どこの航空会社でも基本的なことにそれほど違いはありませんが、我が家ではNW(ノースウエスト航空)を主に使っているので、ここではNWの航空券(エコノミークラス)について紹介します。
NWの航空券にもいろいろとあり、その中で自分の都合にあったものをその都度使うようにしています。
日本発の航空券について |
●ノーマル(正規)運賃
航空会社が出しているチケットでいちばん高いものです。しかしただ高いだけではありません。予約は約1年前からでき、発券に期限もありません。変更やキャンセルも自由。有効期限は1年間(翌年同月同日)です。こちらは購入される人はほとんどいないと思いますので、詳しい説明はしません。
●正規割引運賃
現在、NWでは3種類の正規割引運賃のチケットが発売されています。これらは航空会社で買っても、旅行代理店で買っても基本的に同じ値段です。一部割引をしてくれる代理店もあります。たまに公示運賃よりも高い値段で売りつけようとする代理店もあるようなので気をつけてください。航空券の値段は時期や行き先により異なってきますので、詳しい値段は直接航空会社へお問い合わせください。
また航空券の条件はアメリカ方面へ旅行する場合のものです。他地域へのチケットは条件が異なる場合もあるので、直接予約課(03-3533-6000、0120-120-747)へお問い合わせください。
・ワールドバリュー・フレックス
これが正規割引運賃の中ではいちばん値段が高いものです。値段が高い分、制限が他のものよりも緩やかです。約1年前から予約できます。チケットの値段が確定していなくても予約が入れられます。
予約クラス Y 有効期限 6ヶ月 発券期限 当日でもok 予約期限 当日でもok ミニマムステイ 出発日+1日 ストップオーバー 5回まで無料。6回目以降も1回10,000円で可能 変更 無料 キャンセル 発券後は手数料15,000円で残りは返金される 便名の指定 可能 座席の指定 可能(90日前から) ・ワールドバリュー
フレクッスの次に使い勝手のよいチケットです。少しだけ制限がきつくなります。チケットの値段が出るまで予約ができません。
予約クラス B 有効期限 3ヶ月 発券期限 予約後72時間以内 予約期限 当日でもok ミニマムステイ 出発日+3日 ストップオーバー 3回まで無料。6回目以降も1回5,000円で可能 変更 アメリカからの帰路の場合、所定の手数料で変更可能 キャンセル 発券後出発前15,000円、出発後は残り区間のノーマル運賃の10% 便名の指定 可能 座席の指定 可能(90日前から) ・ワールドバリュー・スーパー
ほとんど格安航空券と変わらない値段になっていますので、とってもお得な航空券です。ただし値段が安いかわりに制限も多くなります。チケットの値段が出るまで予約ができません。
予約クラス Q 有効期限 2ヶ月 発券期限 予約後72時間以内 予約期限 14日前 ミニマムステイ 出発日+3日 ストップオーバー ハワイを含む3都市(1回につき5,000円で、2回まで) 変更 アメリカからの帰路の場合、発券後でも1回20,000円で変更可能。出発後は最初の途中降機地点までは変更不可、それ以降の区間は1回のみ20,000円で変更可能 キャンセル 出発前に限り可能。手数料は50% 便名の指定 可能 座席の指定 可能(90日前から) ●格安航空券
航空会社から団体用に安く卸されている航空券で、旅行代理店でのみ購入できます。かなり安いだけあって厳しい制限があります。また、各旅行代理店ごとに値段も微妙に変わります。
ほとんどのものが予約時のフライトから変更が不可です。そのほかのルールは代理店ごとに変わってくるので、予約時に確認することをおすすめします。また、航空会社が指定できないタイプもありますので、特定の航空会社に乗りたい人は気をつけましょう。
予約クラス T、Lなど 有効期限 いろいろとあるが短いものほど安い 発券期限 代理店が発券するので、自分がする必要はない。ほとんどが空港で手渡しなので、先に航空券が欲しい場合は事前に発券してもらう。手数料がかかることもある 予約期限 代理店による ミニマムステイ 代理店によって短くできるところがある ストップオーバー チケットの種類によって変わる 変更 出発前は代理店のルールに基づく。出発後は不可 キャンセル 出発前は代理店のルールに基づく。出発後は不可 便名の指定 できる代理店もある 座席の指定 代理店にリクエスト
手配の前に |
●クラスとは?
航空券には、サービスクラスと予約クラスというものがあります。サービスクラスとはみなさんがよくご存じの「エコノミー」「ビジネス」「ファースト」というもので、機内サービスでランク分けした呼び方です。
それに対して予約クラスとは、航空券の値段によって変わってきて、同じエコノミーでもいくつかのクラスに分かれます。ワールドバリューフレックスとスーパーでも違います。この辺の知識は海外発券をするようにならないとほとんど知る必要はありません。ただし、そういうものがあるということを覚えておくといいでしょう。
●2レターコード、3レターコード
航空券にはいろいろな記号がたくさん書いてあります。。2レターコードとは、NW(ノースウエスト航空)、UA(ユナイテッド航空)、JL(日本航空)、NH(全日空)などの航空会社を表すもののことをいいます。
3レターコードは、NRT(成田)、LAX(ロサンゼルス)、MCO(オーランド)などの空港を表しています。これらのコードを覚えておくと便利です。航空券を海外発券しようとするのなら、なおさらです。
そうでなくても預ける荷物に付いているタグの行き先は3レターコードで表されているので、自分の行き先の空港の3レターコードを覚えておくだけでもロストバゲージを避けられます。
手配の仕方 |
どの航空券が自分にあっているかが確認できたら、次はその航空券を手配します。正規運賃の説明は省きます。
予約の電話をかける前にどのルートを使ってオーランドへ行くかを調べます。NWのHPには出発地と目的地を入力して検索すると、スケジュールが見られるページがあります。そこで、自分の出発したい日にどういうルートが考えられるかすぐにわかります。ただし、出発時間を入力しなくてはならないので、何時でもいいとか、早く現地に着きたいという希望があれば、予約課に電話してそういう便は何便で、何時に出発し、到着するかを教えてもらえます。
・オーランドまでのルート
NWを使ってオーランドへ行くには、どこかしらの空港を経由することになります。なぜなら、日本からオーランドへは直行便が飛んでいないからです。これはNW以外の航空会社でもそうです。
具体的にどこを経由するかというと、NWのハブ空港のミネアポリス、デトロイトがほとんどです。曜日によっては1日2便飛んでいるので、使い勝手もいいです。
西海岸のロサンゼルスなどを経由することもできますが、時間がかかる上に接続の便数が少ないので、おすすめしません。ただ、先にディズニーランドに行きたいのであればそういうルートでもいいでしょう。
●正規割引運賃
これらの予約は、航空会社の予約課もしくは旅行代理店でします。日付と目的地、人数を告げ、予約の空き状況と値段の確認します。空きがあれば名前を伝え、予約を入れてもらいます。このときにどの航空券で予約を入れるか伝えます。航空券の種類、経路、便、出発日、出発日の曜日により値段が変わってきます。
ワールドバリュー・フレックス以外は予約完了後72時間以内に発券なので、CTO(航空会社のチケットセンター)に取りに行くか、郵送してもらうか選択します。また、航空券代の支払いにはカードが便利なので、カードで支払うようにします。
航空券を受け取ったら、名前、日付、目的地の間違いがないか確認します。航空券は出発日まで紛失しないように保管します。
●格安航空券
代理店により値段が変わるので、いくつかの代理店に値段を聞いて、自分にあったものを選びましょう。我が家の場合は、値段の安さも重要ですが、代理店の担当の態度や知識も重要視しています。安くてもトラブルが多いのでは行く前から気疲れしてしまいます。だったら少し高くてもしっかりした代理店に頼んだ方が安心できます。
格安航空券は電話で予約をお願いした時点で契約が成立してしまうことが多く、ツアーと同じように予約金を支払った時点で予約が成立すると考えていると思わぬトラブルに巻き込まれるので注意しましょう。予約を入れる前にどの時点からキャンセル料がかかるのかなどのルールをしっかり確認したいところです。これらのルールは代理店ごとに微妙に違うので、確認が必要です。
格安航空券はいわゆる旅行代理店だけではなく、クレジットカード会社のトラベルデスクでも購入することができます。こういうところもけっこう安いものを扱っていたりするので、要チェックです。ただし、その会社のカードを持っていなければ使うことはできません。カード会社のトラベルデスクでは予約金などはいらないこともあります。こちらも予約時に確認しましょう。
また、自由旅行などの雑誌からも格安航空券情報が集められますし、代理店のHPでメールサービスをしているところもあるので、登録するのもいいかもしれません。
格安航空券の場合は、チケットは空港渡しになることがほとんどですが、事前にチケットを手元に欲しい場合は代理店におねがいすれば発券してくれます。ただし、手数料を取られる場合もあります。